透析患者さんの気持ちがわかる送迎サービスです。
ひまわりでは、週3回の通院に支援を必要としている透析患者のみなさまに"ひまわり"のように、いつも上を向き、明るい透析生活をしていただくための活動をしております。
ごあいさつ
NPO法人支援の会ひまわり
理事長 青砥 厚ニ
一昨年から続く新型コロナウイルスも漸く陰りが見えてきました。今後はウイズコロナの方向で様々な工夫を凝らし、活動に取り組んでいきます。
さて、支援の会ひまわりは令和4年7月を持ちましてNPO 設立20年を迎えました。これひとえに送迎会員様、携わるスタッフ、関係者様のご支援、ご協力の賜と深く感謝いたします。
昨年度は新しく、長年の懸案事項であった西宮市のかいべ循環器・透析クリニック様の送迎支援を5月より開始しました。又、協立病院様の外来透析終了に伴い、あとを受け持つキセラ川西腎クリニック様と11月より送迎支援を開始しました。送迎会員様の拡大を掲げ、各病院での会員拡大を積極的に働きかけてきました。その結果、数年ぶりに会員数100名に到達することが出来ました。しかしながら収益面では少し苦戦の年度が続いています。今年度より収益黒字を実現する為さらなる会員拡大、特に介護送迎を20名確保する施策にて、運営の安定化を図ります。
ひまわりの活動は地味ですが、必要かつ重要な活動です。日曜を除く毎日、通院困難な透析患者さんを自宅から透析施設まで往復、安全安心に送迎することです。簡単なようですが、責任は重くいかなる条件下でも原則運行が必要です。台風や大雨の気象条件でも患者様を送る責務があります。
近年のコロナ禍の中でも送迎は必要です。ドライバーや見守りには自身の感染予防を徹底し、なおかつ患者様の状態の確認等、細心の注意を払い業務を遂行しております。
又、ひまわりの送迎会員様の高齢化は、会員様の平均年齢が78歳を超えており、又要支援・要介護の方も全体の65%を超えており、通院支援に様々な支障を抱えています。ひまわりとしては、一人でも多くの方の通院支援に尽力できるように福祉有償運送に加え、介護保険を利用いただく通院乗降介助の送迎を、介護資格を持ったドライバーにて対応しております。
今後もますます高齢化、要介護の方の増加が進んでいくものと思われます。また車いす利用の方も増加は明らかで、ひまわりの体制もより充実させて対応していく計画です。
私の好きな言葉で、母校の関西学院の校訓でもある「Mastery for Service」があります。直訳すれば「奉仕のための練達」ですが、ここでの奉仕とは、私たちがいま生きている社会に対して向けられたものであり、練達とは、社会に役立つ知識や技能と人間性を自らの主体性をもって磨き上げるということです。私の人生の原点の言葉として、この精神でひまわりの仕事に取り組んでいきます。